英語の序数表記は、しばしば混乱の原因となります。
特に「1st, 2nd, 3rd」と「1th, 2th, 3th」の違いについては多くの人が困惑しています。
この記事では、序数表記の基本から応用までをわかりやすく解説し、よくある間違いを避ける方法を紹介します。
「1st, 2nd, 3rd」の正しい読み方と使い方
英語の序数表記は非常にシンプルなルールに基づいています。
覚えるべき最も重要な点は、1から3までの数字に対する特別な表記法です。
具体的には以下のように表記します：
• 1番目 → 1st（ファースト）
• 2番目 → 2nd（セカンド）
• 3番目 → 3rd（サード）
4番目以降の数字では、すべて「th」を付けて表記します。例えば：
• 4th（フォース）
• 5th（フィフス）
• 6th（シックス）
これらの基本的なルールを覚えておけば、序数の表記で迷うことはありません。
また、序数を表す際には、以下のように文字で表記することもできます：
• First
• Second
• Third
• Fourth
• Fifth
状況に応じて数字と文字表記のどちらを使うかを選ぶことが大切です。どのように選ぶかは後ほど詳しく説明します。
なぜ「1th」「2th」「3th」は間違いなのか？
多くの人が疑問に思うかもしれませんが、「なぜ1～3番目だけが特別で、4番目以降はすべて『th』を使うのか？」ということには、英語の発音の特性が関係しています。
序数である「1st」「2nd」「3rd」の表記は、それぞれの数字が持つ発音から派生しています：
• First（ファースト）→ 1st
• Second（セカンド）→ 2nd
• Third（サード）→ 3rd
これは、発音しやすさを考慮した特殊な表記形式です。
特に、英語が母国語でない人にとっては、間違えやすい表記もありますので注意が必要です：
❌ 誤った表記：
• 1th → ワンス（？）
• 2th → トゥース（？）
• 3th → スリース（？）
⭕ 正しい表記：
• 1st → ファースト
• 2nd → セカンド
• 3rd → サード
序数表記の応用と特別な注意点
基本的なルールを覚えた上で、実際の使用時には例外や特殊な場合にも注意が必要です。
たとえば、「11th」「12th」「13th」は特別な注意が必要です。
これらの数字は以下のように表記します：
• 11th（イレブンス）※「11st」とは表記しません
• 12th（トゥエルブス）※「12nd」とは表記しません
• 13th（サーティーンス）※「13rd」とは表記しません
これらの数字は「-teen」という特別な語尾を持つため、一般的なルールからは外れます。
さらに、21、32、43などの1、2、3で終わる数字も、基本的なルールに従います：
• 21st（トゥエンティファースト）
• 32nd（サーティセカンド）
• 43rd（フォーティサード）
大きな数字においても同じルールが適用されます：
• 101st（ワンハンドレッドアンドファースト）
• 122nd（ワンハンドレッドアンドトゥエンティセカンド）
• 1,003rd（ワンサウザンドアンドサード）
序数表記の幅広い使用例
序数表記は日常生活の多様なシーンで使われます。それぞれの活用例を詳しく見ていきましょう。
【日付の表記方法】
日付を表す際に最もよく使われます：
• January 1st（1月1日）
• February 2nd（2月2日）
• March 3rd（3月3日）
• April 4th（4月4日）
【学校生活での例】
• 1st grade（1年生）
• 2nd semester（後期）
• 3rd period（3時間目）
• 4th floor classroom（4階の教室）
【スポーツと競技での利用】
• 1st place（1位）
• 2nd prize（2等賞）
• 3rd runner-up（3位）
• 4th quarter（第4クォーター）
【ビジネスシーンでの適用】
• 1st quarter（第1四半期）
• 2nd floor（2階）
• 3rd party（第三者）
• 1st priority task（最優先タスク）
• 2nd opinion（セカンドオピニオン）
【イベントや記念日の表記】
• 1st anniversary（1周年記念）
• 2nd birthday（2歳の誕生日）
• 3rd annual meeting（第3回年次総会）
• 21st century（21世紀）
【音楽や芸術分野での使用】
• 1st violin（第1バイオリン）
• 2nd movement（第2楽章）
• 3rd album（3枚目のアルバム）
• 1st edition（初版）
【その他の一般的な利用シーン】
• 1st time（初めて）
• 2nd chance（2度目のチャンス）
• 3rd generation（第3世代）
• 4th dimension（4次元）
これらの表記方法は文化によって異なることがあります。
例えば：
• アメリカでは「July 4th」と表記するのが一般的です。
• イギリスでは「4th July」と表記することが多いです。
• ビジネス文書では「4 July」と序数を省略して表記することもあります。
便利な豆知識を追加でお伝えします！
【デジタルツールの活用】
• Microsoft WordやGoogle Docsでは、自動で正しい序数表記に修正する機能が備わっています。
• 多くのスマートフォンキーボードも自動変換機能を搭載していますが、自分で正しい表記を確認する習慣をつけることが重要です。
【よくある間違いとその修正方法】
• 「twenty-first」を間違って「twenty-oneth」と書くケース
• 「32nd」を「32th」と間違える例
• 「hundred and first」を「hundred and oneth」と間違って書く場合
【特殊な表記の例】
• 歴史上の人物の名前：Henry VIII（ヘンリー8世）
• 時間に関する表現：the 11th hour（ぎりぎりの瞬間）
• 成句：at first sight（一目ぼれ）
これで、序数の基本的な使い方から特殊な表記までを理解できたはずです。
これにより、「1th」「2th」「3th」といった間違いを避けることができます！
日常生活やビジネスシーンで頻繁に使用される序数表記は、正確に使うことがプロフェッショナリズムの表れとも言えます。
基本ルールをしっかりと覚えましょう。
また、SNSやカジュアルな文脈では「1st」を「1️⃣st」として絵文字を用いた表現を見かけることがありますが、これは非公式な使用例ですので注意が必要です。
結論
序数表記は英語を学ぶ上での基本的なスキルの一つです。
これを正しくマスターすることで、英語の表現がより自然になり、英語力の向上にもつながります。
日々の練習を重ねて、自然に使えるようになることを目指しましょう！
