通常、1年は365日ですが、数年に一度だけ366日になる年があります。
この1日が追加される年を「閏年」と呼びますが、なぜこのような年が存在するのでしょうか？
また、どのようにして閏年が決まるのかや、閏年に誕生日を迎える人たちの過ごし方も気になるところです。
閏年の仕組みとその背景
閏年とは、2月が29日まである特別な年のことです。通常、2月は28日までですが、閏年では1日増えて366日になります。
これは、地球が太陽を一周するのにかかる時間が365日よりも少し長いため、暦のズレを調整するために設けられたものです。
閏年の計算方法と周期
地球が太陽を一周する実際の時間は365日5時間48分45秒です。
このため、毎年少しずつズレが生じ、4年に一度、そのズレを修正するために1日が追加されます。
現在使用されているグレゴリオ暦では、この追加日は2月の最後に設定されています。
次の閏年はいつ？
閏年は基本的に4年ごとに訪れますが、直近の閏年は2024年で、次は2028年です。
このように、正確な暦を維持するために、閏年が重要な役割を果たしているのです。
閏年を判定するための計算方法とは？
閏年は定期的にやってきますが、どの年が閏年に該当するのかを正確に知るには、特別な計算が必要です。
閏年の基本ルールとその例外
一般的に、閏年は4年ごとにやってくるとされています。
2020年、2024年、2028年がその例です。
しかし、このルールには例外が存在します。
例えば、1900年は4で割り切れる年でありながら、閏年ではありませんでした。
これは、単に4年ごとに閏年を決めているわけではなく、より正確な条件に基づいているためです。
4年ごとではない閏年の秘密
多くの人が閏年は4年に1度と考えていますが、実は一部の年には例外が存在します。
たとえば、1900年は閏年ではありませんでしたが、2000年は閏年でした。
その理由は、閏年を判断するために3つのルールがあるからです。
1. 西暦が4で割り切れる年
2. 100で割り切れる年は閏年としない
3. ただし、400で割り切れる年は閏年とする
このルールに従い、1900年は4で割り切れますが、100でも割り切れるため、閏年ではありません。
また、400では割り切れないため、閏年から外されています。
閏年ではない例：1900年
1900年を計算すると、4で割ると475になりますが、100でも割り切れてしまうため、閏年には該当しません。
そして、400で割り切れるわけでもないため、閏年としては認められません。
閏年の例：2000年
一方で、2000年の場合は4で割ると500、100でも割り切れ、さらに400でも割り切れるため、閏年となります。
このルールを適用すると、400年の間に97回の閏年があることがわかります。
もし単純に4年ごとに閏年を設定していたならば、400年で100回の閏年があったはずですが、実際にはその差は3回です。
この違いは、地球の公転周期を正確にカレンダーに反映させるためのものです。
地球が太陽を一周するのにかかる時間は365日5時間48分45秒。
このため、毎年約6時間のズレが発生します。
4年ごとに1日を追加しても、このズレは完全には解消されないため、長い時間が経つと大きな差が生じます。
1年間で約12分の誤差が生じ、それが400年で累計約80時間、つまり3日分のズレにつながります。
これを調整するために、先述したルールが採用され、400年間で97回の閏年が設定されているのです。
閏年に生まれた人の誕生日はどうなる？
では、閏年に生まれた人たちの誕生日はどのように祝われるのでしょうか？
2月29日生まれの人の誕生日の祝い方
2月29日に生まれた人は、4年に1度しか誕生日が訪れないため、特別なケースです。
「誕生日が4年に1回しか来ない」という話を耳にすることもありますが、実際にはどうなるのでしょうか？
法律では、誕生日の翌日に年齢が1歳加算されるため、閏年でない年は2月28日がその人の誕生日として扱われます。
つまり、2月29日生まれの人は、通常の年は2月28日に誕生日を祝うことが一般的です。
「4年に1回しか歳を取らない」という冗談をよく言われることもありますが、それも閏年生まれならではの面白い特徴といえますね。
まとめ
閏年が4年に一度訪れることは、私たちにとって当たり前のサイクルのように感じます。
しかし、実際には400年間に閏年は97回しか存在しないのです。
この事実に驚く人もいるかもしれません。
地球の公転周期と暦のわずかなズレを調整するために、このような仕組みが必要とされています。
400年という長いスパンで考えると、暦がいかに精巧に調整されているかがよくわかりますね。
