夏の暑い時期に庭の木の枝を大胆に剪定した結果、次のような問題が発生しました。
・枝が急速に伸び、切る前よりもさらに茂ってしまった
・翌春、花がまったく咲かなかった
これは、「木が暴れる」現象の原因となるものであり、落葉樹と常緑樹の剪定に適した時期に関する問題がある可能性があります。
夏に枝を思い切って剪定した結果、木が暴れた【失敗談】
未経験だった庭木の剪定についての話です。ツツジをそのままにしていたため、枝が密に生え、木が高くなってしまいました。
見た目を整え、木を低く保つために枝を切ったところ、切った部分から多くの新しい枝が生えてきました。
結果として、元の枝よりも多くなり、樹形が乱れてしまいました。
【木が暴れるとは?】
剪定で間違った枝を切ってしまい、木の形が崩れる現象を指します。
【木が暴れる原因】
木の高さを一度に制御しようとすると、木がそれに反発して不必要な枝を伸ばすためです。
【改善策】
木の高さをコントロールするには、少しずつ剪定を行うことが望ましいです。
自宅の庭木、剪定の適切な時期は?
木の種類によって剪定に適した時期が異なります。
落葉樹の剪定適期
冬に休眠する落葉樹は、芽が出る前の冬季に剪定するのが最適です。
・休眠期には大きな枝を切っても樹にダメージが少ない
・葉が落ちているので、剪定が必要な箇所が明確にわかる
常緑樹の剪定適期
葉を落とさない常緑樹は、新しい枝が伸びる前の春が剪定に適しています。
夏に伸びた枝は、秋に軽く間引く程度にします。
・生育が活発な夏に枝を切ると、さらに枝が伸びやすくなる
・冬は光合成が続くため、枝を多く切ると木が弱る
花木の剪定適期
花が終わった直後に剪定するのが最適です。
通常、花が終わるとすぐに次の季節の花の準備を始めます。
剪定が遅れると、花芽を誤って切ってしまうリスクがあります。
翌年の花の咲かないリスクを避けるために、適切なタイミングでの剪定が重要です。
※木の種類によっては、秋から春にかけてが剪定適期となる場合もあります。
【庭木の剪定の重要性】剪定が必要な3つの理由
庭木の剪定は、その健康を維持するために不可欠です。主な理由を以下に挙げます。
・樹形を美しく保つこと
・木の成長を促進すること
・病害虫のリスクを減らすこと
不規則に伸びた枝を整えることで、木の見た目が改善されるだけでなく、他のメリットも享受できます。
樹形の整理
乱れた枝が景観を悪化させたり、過剰に伸びた枝が隣の敷地に侵入したりすることがあります。
また、枝が密集しすぎると日光の当たりが悪くなり、木が大きくなりすぎると管理が困難になります。
これらの問題を避けるために、適切な剪定が推奨されます。
成長の促進
古い枝や余計な枝を取り除くことで、木は栄養を新しい成長に効率よく使えるようになり、光合成が活発になり全体的な成長が促進されます。
病害虫の予防
適切な日当たりと通風は病害虫の発生を抑えるのに役立ちます。密集した枝や過剰な葉を剪定することで、これらのリスクを減らすことができます。
庭木剪定に必要な道具
・植木バサミ
・剪定用ノコギリ
剪定に適した道具は、木の種類やサイズに応じて異なります。作業を効率よく進めるためには、適切なツールを選択することが重要です。
植木バサミの使い方
直径1.5cm以下の細い枝を切る際に使用します。
枝の根元近くから切ることがポイントです。
剪定用ノコギリの使い方
植木バサミで切れない太い枝や幹を切るために使用します。
一度に太い枝を切り落とすと枝が割れる可能性があるため、段階的に切る方法を推奨します。
1. 枝の下から約1/3程度切り込みます。
2. 少し離れた上からも同じく約1/3切り込んで枝を落とします。
3. 残った部分を再び切り直します。
剪定後のツールの手入れも重要です。
樹液が付着した刃はよく拭いてから保管し、ハサミの研ぎは専門業者に依頼することで常に良い切れ味を維持できます。
剪定の総括
木が乱れる主な原因の一つに、不適切な時期に剪定を行うことがあります。
適切な時期に定期的に剪定を行うことで、木の健康が維持されます。
また、急いで大量の枝を一度に剪定するのではなく、計画的に行うことが大切です。