秋の季節、どんなに掃除をしても散らかる落ち葉を活用して、自分で腐葉土を作る方法があります。
自作の腐葉土は、購入する必要がなくコストを抑えられるうえ、環境にも優しい選択肢です。
以下、落ち葉から腐葉土を作るプロセスをご紹介します。
腐葉土ができる自然のプロセス
自然界では、森の中に落ちた葉が自然に腐葉土へと変化していきます。
このプロセスには、様々な生物が関与しています。
– 新鮮な葉はヤスデやミミズが食べ、
– 細かくなった葉は小さなダニやトビムシが分解、
– 最終的には微生物がこれらをさらに分解して腐葉土となります。
この自然な変化には1年以上かかることが一般的です。
腐葉土の作り方
【必要な材料】
– 落ち葉
– 作業スペースまたは容器
【時間を短縮するためのアイテム】
– 米ぬかや発酵促進剤
庭がある場合は、余ったスペースに落ち葉を積み上げて自然に任せるのが最も手軽です。
ただし、この方法では成果が出るまでに時間がかかります。
迅速に腐葉土を得たい場合は、少し手を加える必要があります。
【落葉の選定】
腐葉土作りに適したのは、カシワ、ナラ、プラタナスなどの落葉広葉樹です。一方、サクラやカキのように適さない種もあります。常緑樹や針葉樹は発酵に時間がかかるため、一般的に腐葉土作りには用いられません。
【庭での腐葉土作り】
– 水はけの良い、風通しの良い場所を選ぶ
– 20センチほどの深さの穴を掘る
– 落ち葉を穴に入れて足で踏み固める
– 土をかぶせて微生物の活動を促す
– 雨除けのためブルーシートや重しを設置
これらのステップを経て、自然の力で腐葉土が完成します。
庭がない場合でも、プランターやビニール袋を使用して同様の効果を得ることができます。
【プランターでの腐葉土作り】
容器を利用する方法も有効です。この場合、排水を良くするために穴が開いたビニール袋やポリバケツを使用します。
– 落ち葉を容器に入れる
– 表面を土で覆い、雨よけのシートやフタをする
底のないポリバケツを使用すると、土との直接的な接触により微生物が活発に働き、発酵を促進します。
これらの方法を用いれば、手間をかけずに、または少ない手間で、早く腐葉土を作ることができます。
これにより時間と労力を節約しながら、環境に配慮したリサイクルを実践することが可能になります。
速く腐葉土を完成させる方法
腐葉土を素早く作るには、米ぬかや発酵促進剤を使うことと、定期的に混ぜることが重要です。
【米ぬかと発酵促進剤の利用】
米ぬかを加えることで、微生物の活動が活発化し、腐葉土の発酵が促進されます。
これにより、腐葉土が早く完成します。落ち葉と米ぬかを層にして配置することがコツです。
【定期的なかき混ぜ】
腐葉土を作る際には熱が発生し、乾燥してしまうことがあります。
そのため、2週間または1ヶ月に1回のペースでかき混ぜ、適切な湿度を保つことが大切です。
もし乾燥している場合は、水を足してください。
このプロセスにより、5~9ヶ月で腐葉土が完成し、葉の色が茶色から黒色に変わり、木の自然な香りがすることで完成を確認できます。
さいごに
毎年、家の周りには大量の落ち葉が集まりますが、これまでは単なるゴミとして処理していました。
しかし、これらを有効に利用して腐葉土を作ることができると知り、実際に試してみることにしました。
自然に任せて放置する方法もありますが、米ぬかを加えたりかき混ぜることで、より速く腐葉土を作ることが可能です。
現在は、庭の片隅に穴を掘り、落ち葉や乾燥した草を埋めています。
一年が経過すると、その場所から移動させた腐葉土は顕著な変化を見せています。
未熟な落ち葉は再び埋め直し、来年の堆肥として利用する予定です。